応急措置その4

応急手当(包帯)

保護ガーゼ(きずの覆い)

包帯をする前に、きずには、適当な大きさと厚みのある保護ガーゼを当てます。

保護ガーゼは、圧迫による出血防止(止血)、血液や分泌物の吸収、きずの清潔保持(感染防止)、きずの安静による苦痛の軽減に効果があります。

 

 

包帯

包帯は、きずに当てた保護ガーゼの支持固定、副子の固定、手や腕を吊るために用います。また、強く巻くことにより出血を止めることもできます。

巻軸帯、弾性包帯、救急絆創膏、三角巾、ネット包帯など、いろいろ市販されていますが、目的にかなったものであれば何を用いてもかまいません。

例えば、顔面、頭部、あるいは曲げ伸ばしする関節部に保護ガーゼを固定するには、弾性包帯のほか、ストッキングを切ったものなども便利です。

 

 

三角巾

三角巾は、きずの大きさに応じて使用でき、広範囲のきずや関節を包帯したり、手や腕を吊るのに適しています。三角巾の使用法を知っていると、ふろしき、スカーフ、シーツなどを応用することができます。

 

三角巾の使用例

1. 耳(頬またはあご)

三角巾を適当な幅にたたみ、中央部を患部の保護ガーゼの上に当て、一方の端はあごの方へ、他方の端は頭頂部へもっていきます。反対側の耳のやや上で交差させ、一方の端を額の方へ、他方の端を後頭部へ回し患部を避けて結びます。

 

 

2. 膝
三角巾を膝を十分に覆うくらいの幅にたたみ、患部に当てた保護ガーゼの上を覆い、膝の後ろに回して交差させます。一方の端で当てた三角巾の膝の下方を回して押さえ、他方の端で当てた三角巾の上方を回して押さえ、膝の上方外側で結びます。

 

 

3. 腕の吊り方
吊ろうとする腕の肘側に頂点を置き、健側の肩に底辺の一端をかけ、もう一方の端を、患側の肩に向かって折り上げ、他方の端と結びます。頂点を止め結びにするか、折り曲げて安全ピンで止めます。

応急手当(熱傷やけど)

熱傷(やけど)

 

家の中にはやけどを起こす原因がたくさんあります。やけどをした部分が「広い」ほど、「深い」ほど危険です。

こどもは体の表面積の10~15%以上の広さをやけどすると重症です。

 

<手当>

・急いで冷たい水、水道水を注いで痛みが取れるまで冷やします。

・衣類を脱がさないで、そのまま衣類の上から冷水をかけます。

・水ぶくれはつぶさないで、消毒した布か洗濯した布で覆い、その上から冷やします。

 

 

※熱傷範囲が広い場合、広範囲を冷やし続けることは、体温をひどく下げる危険があるので、低体温に注意します。特に、こどもや高齢者には注意が必要です。

※軟膏、油、消毒薬などはぬりません。(ぬると感染を起こしたり、医師の診療の妨げになります。)

 

※広範囲の熱傷や顔・手など熱傷の部位によっては特殊な治療が必要となり、そのような場合は119番通報し、専門の医療が可能な医療機関へ搬送する必要があります。

応急手当(心臓発作・脳卒中)

・心臓発作

 

心臓発作とは、冠動脈(心臓の筋肉を養う血管)に突然異常が起こり、狭心症や心筋梗塞が起きたり、ひどい不整脈が続いたりする異常で、いずれも生命に重大な危険が及びます。狭心症とは、冠動脈の血液の流れが悪くなったときに起こり、胸をしめつけるような痛みを生じます。

 

心筋梗塞とは、冠動脈の一部の血液の流れが止まり、その部分の心筋に栄養や酸素が不足し心筋細胞が死んでいく(壊死)ことをいい、狭心症よりも痛みが強く長く続きます。

 

狭心症や心筋梗塞などの心臓病は、我が国の死因の高順位を占める病気です。心臓発作は、短時間で状態が悪化し致命的になる危険性がありますので、一刻も早く専門医のいる医療機関で診療を受けさせます。

 

<症状>

・痛みが、胸または胃の上の方から始まり、ときには頸の左側、左肩、左腕にかけて広がる。

・顔色が蒼白になり、唇、皮膚、爪の色も青黒くなり(チアノーゼ)、冷や汗をかく。

・胸を押さえてうずくまるか、ばたっと倒れる。

・あえいだり呼吸困難になる。

・強い痛みにより死に対する恐怖感を覚える。

 

<手当>

・直ちに119番通報します。

・意識があるときには、座った姿勢をとらせて深呼吸をさせます。

・傷病者が医師から服用を指示された薬を持ち、それを自分で服用できないときは介助します。

※狭心症などの患者がニトログリセリン錠の効果がない場合は、心筋梗塞が疑われます。

・原則として飲食物は与えません。

・全身を保温し観察を続けます。

・意識を失ったら、一次救命処置の手順により手当を行います。

 

 

・脳卒中

 

脳の中またはその近くの血管が突然破れたり、血管の中に血のかたまりなどができて脳の血液循環が悪くなると、急激に意識障害や運動障害などを起こします。このような病気を脳卒中といいます。

 

<症状>

・突然のしびれや脱力(体の半身の手足が動きにくくなったり、しびれたり、手足の力が弱くなったりする)。

・突然の混乱、会話不能(うまく口がきけなくなったり、言葉を理解できなくなることがある)。

・突然の歩行困難、めまい、平衡失調(歩く足がもつれたり、立っていられなくなったりする)。

・突然の激しい頭痛(クモ膜下出血では、激しい頭痛や後頭部をバットで殴られたような激痛とともに、嘔吐を伴うことがある)。

・急激に意識障害を起こし、意識がもうろうとしたり意識不明になったりする。

・呼吸が不規則になったり、重症では呼吸が停止する。

・顔色は赤くなる場合もあり、青くなる場合もある。

・脈は強く、ゆっくりと打つ。

・瞳孔の大きさが左右で異なる場合がある。

・眼球の動きが異常になり、両眼が一方に寄ったり、片側が外を向いたりする。

 

●注意事項

ろれつがまわらない場合は、酔っ払いと区別しなくてはならない。ただしアルコールを飲んでいて、脳卒中を起こす場合もある。酔っ払っているからといって脳卒中ではないと早まった判断をしてはならない。

 

<手当>

・直ちに119番通報します。

・急激に意識障害を起こし倒れて体を強く打つことが多いので、全身、特に頭を打っていないかよく調べます。

・心身ともに安静にします。

・ネクタイ、ベルトなどを緩め、楽に呼吸ができるようにします。

・水平に寝かせ、毛布などで保温をします。顔が紅潮しているときには、上半身をやや高くします。

・嘔吐があるときには、吐いたものが誤って気管に吸い込まれないように、回復体位をとらせます。

・意識障害があるときは、一次救命処置の手順により手当を行います。

 

●注意事項

倒れた場所がトイレや浴室または戸外などの場合には、数人の手を借りて、近くで安静を保てる場所に静かに移します。その際、頭部と胴体を水平に保ち、特に頭が動揺しないように注意します。

 

 

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