応急措置その3

応急手当(骨折)

非開放骨折
非開放骨折

骨折には、いろいろな分類がありますが、非開放骨折と開放骨折とがあり、骨が完全に折れている完全骨折と、ひびが入っている程度の不完全骨折とに分けることもできます。少しでも骨折が疑われるときは骨折の手当を行います。

 

骨折部の皮膚にきずがない、あるいは骨折部が体の表面のきずと直接つながっていない状態の骨折です。

 

 

<手当>

・全身及び患部を安静にします。

・患部を固定します。(骨折した手足の末梢を観察できるように、手袋や靴、靴下などを予め脱がせておきます。)

・骨折部が屈曲している場合、無理に正常位に戻そうとすると、鋭利な骨折端が神経、血管などをきずつける恐れがあるので、そのままの状態で固定します。

・固定後は、傷病者の最も楽な体位にします。腫れを防ぐために、できれば患部を高くします。

・全身を毛布などで包み、保温します。

 

開放骨折
開放骨折

骨折部が体の表面のきずと直接つながっています。外からのきずだけでなく、折れた骨の鋭い骨折端が内部から皮膚を破って外に出ていることがあります。また、誤った手当や搬送によって、二次的に起こることもあります。

 

開放骨折は、「神経・血管・筋肉などの損傷がひどい」「出血が多量」「骨折部が汚れやすく感染の危険が高い」などの危険性があり、これらは骨折の治癒を長引かせ、化膿したり関節が動きにくくなったりするほか、上肢・下肢の切断を

余儀なくされることもあります。

 

<手当>

・非開放骨折の手当と同じですが、特に次のことに注意します。

・出血を止め、きずの手当をしてから固定します。

・骨折端を元に戻そうとしてはいけません。

・患部を締めつけそうな衣類は脱がせるか、きずの部分まで切り広げます。

 

応急手当(脱臼・肉離れ・アキレス腱断裂)

脱臼

 

脱臼は関節が外れたものです。関節周囲の靱帯、筋、腱、血管の損傷を伴うことがよくあります。特に肩、肘、指に起こりやすく、適切な治療をしないと関節が動かなくなったり、脱臼が習慣になったりする恐れがあります。

 

<症状>

・関節が変形し、腫れて痛む。

・脱臼したままの関節は、自分では動かせない。

 

<手当>

・患部をできるだけ楽にし、上肢ならば三角巾を利用して固定します。

・できるだけ早く医師の診療を受けさせます。

※脱臼をはめようとしたり、関節の変形を直そうとしてはいけません。関節周囲の血管や神経などをいためる危険性があります。

 

※肘内障(ちゅうないしょう)

こどもに多くみられる肘関節の亜脱臼で、真の脱臼ではなく、手を強く引っ張ったときに起きます。肘の痛みのため、上腕をだらっと下げ動かさなくなります。すぐに医師の診療を受けさせます。

 

 

 

肉離れ

 

背筋の肉離れは、不自然なかっこうで重い物を持ち上げたときなどに起こります。大腿、下腿などの肉離れは、スポーツ外傷に多く、あまり運動をしない人が急に運動したり、筋肉に力が入って収縮しているところを強く打ったりした場合

などに起こります。

 

<手当>

・冷やして安静にします。

・背筋の場合は、マットレスの下に板を入れます。

・激しい痛みがあるときは、医師の診療を受けさせます。

 

 

 

アキレス腱の断裂

 

アキレス腱の断裂は、スポーツ中などに急に起こり、直ちに運動不能になり、つま先で立てず、アキレス腱の部分を押さえると痛みを訴えます。また、断裂した部分の皮膚表面がへこんでいるのが見てわかります。

 

<手当>

・歩かせてはいけません。

・下向きに寝かせて、副子のうえに固定します。上向きのときにも、つま先を伸ばした状態のまま医療機関に搬送します。

応急手当(多量の出血)

多量の出血-止血法-

 

人間の全血液量は、体重1kg当たり約80mlで、一時にその1/3以上失うと生命に危険があります。きずからの大出血は直ちに止血をしなければなりません。

 

 

直接圧迫止血

 

出血しているきず口をガーゼやハンカチなどで直接強く押さえて、しばらく圧迫します。

 

この方法が最も基本的で確実な方法です。包帯を少しきつめに巻くことによっても、同様に圧迫して止血することができます。まず直接圧迫止血を行い、さらに医師の診療を受けるようにします。

 

※感染防止のために、ビニール袋やビニール手袋などを使用することが推奨されています。

 

 

間接圧迫止血

 

きず口より心臓に近い動脈(止血点)を手や指で圧迫して血液の流れを止めて止血する方法です。

 

止血は、直接圧迫止血が基本であり、間接圧迫止血は、ガーゼやハンカチなどを準備するまでの間など、直接圧迫止血をすぐに行えないときに応急に行うものです。直接圧迫止血を始めたら、間接圧迫止血は中止します。

 

 

耳の前での止血

 

一方の手で頭を反対側から支えながら、耳のすぐ前で脈が触れる部位に他方の手のおや指を当て圧迫します。

 

 

わきの下での止血

 

わきの下のくぼみから、おや指で上腕骨に向けて圧迫します。

 

 

そけい部での止血

 

そけい部(股の付け根)に手のひらをあて、肘を伸ばして体重をかけて圧迫します。

 

 

鼻出血

 

鼻出血の大部分は、鼻の入口に近い鼻中隔粘膜の細い血管が、外傷(ひっかくことやぶつかることなど)や血圧、気圧の変化などで腫れて出血します。

 

<手当>

・座って軽く下を向き、鼻を強くつまみます。これで大部分は止まります。

・額から鼻の部分を冷やし、ネクタイなどはゆるめ、静かに座らせておきます。

・ガーゼを切って軽く鼻孔に詰め、鼻を強くつまみます。

・出血が止まっても、すぐに鼻をかんではいけません。

・このような手当で止まらない場合は、もっと深い部分からの出血を考えて、医師の診療を受けさせます。

 

 

※鼻出血の場合、頭を後ろにそらせると、温かい血液が喉に回り、苦しくなったり、飲み込んで気分を悪くすることがあるので、上を向かせないようにします。

※頭を打って鼻出血のある場合は、止めようとむやみに時間をかけるのではなく、手当とあわせて直ちに119番通報します。

 

 

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