地球における照射ポイントの割り出し方法

黒点の放射による地球への命中箇所の割り出し方法の解説。

・標準地図の解説

まず基本的な話だが、太陽は自転しており、地球も公転・自転を行なっているので、宇宙空間から進行し地球に命中する太陽風の計算はさぞかし複雑な計算だろうと考えているかも知れないが、現実はとてつもなくシンプルなものであり、単に太陽の画像に世界地図を貼り付ければ済んでしまう。

 

これで何故か上手くいってしまう。何故このようになるか不明だが、経験的にはこれで予報は出来るのだ。

 

太陽地震予報用 標準地図

※ただし、どうも選んだ地図がまずかったのか、微妙にズレが生じている。この標準地図では日本や中国などの北東アジア部分は良いが、インドネシアはもうちょい右、日本の真下になる。北米・南米ももうちょい右だ。オーストラリアも太陽真中からちょい左ぐらいの位置だ。

 

というわけで、私の感覚的にあまり正確ではないが、概念的には理解できると思う。また、良い地図が見つかれば再度製作にトライしたいと思う。ここでは日本の位置がだいたいどこか理解してもらえば良い。

・太陽風速度の可変による照射ポイントの位置変化

次に黒点の放射による地球への命中箇所だが、これは太陽風速度により変化していく。基本的に太陽風速度が早ければ早いほど左にずれていく。

 

図を見れば分かるとおり、見た感じの感覚的な方法で位置を割り出すため、経験と土地勘がものをいうので、外国は不正確になりがちだ。また速度が速くなるほど位置割り出しが難しい。

 

この図では1631群を基点にしており、これに上記の標準地図を当てはめれば、およそ秒速580キロ~600キロあたりで、1631群の放射が日本に届くと推定できる。この方法は黒点のみならず、活動領域や、コロナホールでも当てはまる。

1631群を基点とした照射ポイント伸縮可変図

・ACEデータによる南北方向の放射角度による照射ポイント位置変化

ACEデータの1番目のグラフの赤線は、南北方向への放射角度を示すものだが、この数値によっても地球における照射位置は変化する。

ACEデータ 赤線が南北方向角度

南北方向の放射角度による照射ポイント位置変化図

以下、太陽を地球に見立てて説明する。地形は「太陽地震予報用 標準地図」をそのまま適用。

 

下の図では、太陽風角度±0ラインを赤道に置く、ACEデータの赤線部分が北向+1、+2ならば、図に示した場所に照射位置が変わる。

 

この図を見れば分かるとおり、放射角度による位置変化はきわめて大きく、地球に当たるのはだいたい+3~-3の間である。+5以上、-5以上になれば地球のどこに±0ラインであろうが、地球には当たらず宇宙空間へとそれていくだろう。

・黒点座標軸による放射位置変化

太陽における黒点座標軸によっても放射位置は変化する。座標軸により位置の割り出しは、主に前述したACEデータ放射角度の±0ラインを割り出すのに便利だ。宇宙天気ニュースにおいて、更新されるソーラーモニターの情報を見れば、そこで各黒点群の座標を知ることができる。

ソーラーモニター黒点情報(NOAA)

黒点座標軸の数値はこのように記述される。

 

黒点群名  座標

11629  N11W70(900",192")

11631  N21W54(737",360")

11632  N17W64(839",293")

11633  S07E61(-847",-109")

11634  S13E61(-832",-210")

 

座標の最初の(N・S)は北半球か南半球かを示し、続く数値は緯度を示す。(W・E)はそのまま東西。続く数値は経度を示す。

 

カッコ内の数値 例(900",192")は各黒点の座標ぽいが、何が基準なのかは不明だ。

 

例としてW70やE61などは経度を示しているため、毎日の太陽の自転によって刻々と数値は変化していく。N11やS07等は緯度を示すため、当然数値はほとんど変化しない。(※緯度・経度の意味が分からない場合 地図帳でよく見る縦の線が経度、横の線が緯度の線だと考えてもらえばよい。)

 

ややこしそうだが、太陽地震予報で重要なのは、(N・S)とそれに続く数値だけである。

 

N(北半球)S(南半球)の数値は赤道がゼロであり、赤道から離れていくと数値が増加していく。例 赤道 N0⇒N15⇒N38 北極 とNなら北極に近いほど数値が大きくなる。Sならその逆になる。地球に当たる場所を調べる基準線は、私はN14としている。N14は銚子・成田・東京のラインであり、この基準線を元に黒点座標における±0ラインを地球上に探す。

 

黒点座標の地球におけるライン刻み

銚子上をN14ラインとし、北上すれば数値は増加。南下で減少。赤道でゼロになる。ACEの放射角度と比べれば、移動範囲が短いことが理解出来る。


というわけで、地球における照射ポイント位置割り出しには、標準地図、太陽風速度伸縮、ACE南北方向放射角度、黒点座標軸。以上の4点を使用する。毎度使用するのは前者3つであり、黒点座標軸は私の場合、日本での放射を細かく推定する時のみ使用している。

 

ご覧の通り見た目から大体な感じで予測するので、どちらかというと科学分析より職人芸的な技術が必要になる。

 

 

地震マップ@eq_map


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